60才で浮気をされて

青樹庵です。

いきなりですが、
裏切られた苦しみと嫉妬は、
経験した人でなければぜったいに判らないと思います。

昨日、古い友だちから電話が有って、ずっと昔の話になりました。

それで古傷を思い出したのですが、

10年以上一緒に暮らしていた相棒は、
とても誠実で荒い声も立てたことも無く、おだやかなで幸せな日々を送っていました。

わたしはそれまでも何度か恋愛をしていましたし、男の何たるかも知っているつもりでした。

おめでたいことに、
わたしを裏切る人なんて居るはずがないと思いあがっていました。

男性との付き合いに絞れば温室育ちだったわけです。


浮気をされるなんて夢にも思わなかった相手が、突然わたしに背を向けたのです。

まさに青天霹靂！

生まれて初めて裏切られた！

正直なところ、
そういうときの対処の仕方がまったく判らずに、たちまち平常心を失いました。

で、どうしたかというと、

ひどくプライドを傷つけられたわたしは、徹底的に戦おうと思いました。

プロに頼んで車の後をつけさせたり、

友だちと3人で、
相棒が経営している会社に忍び込んで、
ゴミかごの中から口紅の付いたタバコの吸い殻を見つけて、してやったり、と勝鬨を上げたりとか、

今にして思えば、実に幼稚でバカげたことをやったもんです。

相手が必死に隠れての浮気なら証拠探しは効果が有ったでしょうが、バレるのを承知だったのですから。

探偵ごっこは一方的な自己満足でしかなかった。


わたしは、自分はいつでも冷静にものごとに対処できると思い込んでいました。

人の浮気話には、エラそうに解決の方法なんか講釈しちゃってた。

なんという傲慢、うぬぼれ、、、

この相棒が優柔不断な人で、
本気ならさっさと出て行けばいいのに、ちゃんと帰宅する。

「出ていくよ」と云うから「はい、どうぞ」と答えても行動しない。

でも、わたしはどうしても許せなくて、なんと4年かかって別れました。

何才だったかというと、60を過ぎていたんですよ。
ね、バカバカしいお話しでしょ（笑）

そのとき相手の云った言葉
「60ってさ、1人じゃ淋しくなる齢なのに何で別れるの？」

何を云いたいかといえば、

経験こそお宝だってことです。

なるべく体力の有るころにアクシデントを乗り越えたほうがいい。

メンタルが強いとどんなカベも征服できます。

60才での経験は、さすがにつらかったですね。


人生なんてね、

いつ、どこで、何が起きるか判らない。

手に職が有ったから１人になっても不安はありませんでした。

それどころか、
なんか清々してやりたいことを手当たり次第やりましたさ。

ガマンして泣いていることは無い。

自分が強ければ自分らしく生きれるものなんですよね。
って、もう25年も経ったんですね。

弟子さんの募集は23日まで